10月23日に見た夢
全体が真珠色したシンプルなつくりの二階建ての建物の中に僕はいた。
階段は二重構造になっていて、上へ行く人と、下へ行く人がすれ違うことはない。
僕は手にナベを持って二階に上がった。
カツンカツンと誰かが一階にに下がっている音がしたが、誰なのかは解らなかった。
二階に部屋は一つしかなく、その部屋に入ると一人の男がいた。
松任谷正隆に似た顔をした男は、恐らく先生か審査官だろう。顔は優しいが、どこか威厳がある。
僕はその男にナベに入った料理を差し出した。
ナベに入っていたのは「ぎょうざカレー」だった。
男はその味を確かめるようにぎょうざカレーを食べた。
男は僕に「この料理はどうやってつくったのか?」と訊いてきた。
僕は困った。確かにこの料理は僕が作ったものなのだが、料理した時の夢は見ていない、つまり記憶がない。
「す、炊飯ジャーで作りました。」
そう答えると、男は「そうか。」と言い、納得したようだった。
よく解らないが僕は試験に合格したらしい。
一階に下りるとき、カツンカツンと誰かが二階に上がっている音がしたが、誰なのかは解らなかった。