僕は家路に着くため、列車に乗っていた。床が板張りで、壁はペンキの剥げた鉄製で、隙間風の酷い列車だった。「東京行き」と書かれたホームから乗ったハズなのだが、どうも間違えて逆方向の列車に乗ってしまったらしい。僕は慌ててホームに降りた。蒸気機関…
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